補装具とは少し異なるインソールの機能
『小学生になったら土踏まずが自然にできる』(3歳の時の診断)との主治医の言葉を信じていたが、小学校3年になっても良くならず、今では足裏や股関節が痛くなると言って大阪の小児整形外科を受診した
3歳から心配をしていたがここにきても改善は見られず痛みを伴うようになった
小児整形外科では、「外反扁平足治療用インソール」を作成して「ハイカットシューズ」を履くよう指導を受けた
しかし、それを使い始めて2週間くらいで足に痛みが出るようになった
痛みの出るところは、足裏全体だが特にショパール関節裏側辺り、踵の付けに周辺、第一・第二中足骨の間と第三・四・五中足骨周辺に痛みが出るようになって、足もとが悪くつま先を巻き込むような動きになり転びやすくなった
ハイカットの靴も午後になると足裏やアーチのあたりに痛みが出て足の外側を使うような歩き方をしなければ歩けなくなった
そんな悩みを持って相談に来られた
インソールの作り方はいろいろな考えに基づき最も効果があると思われる自信作であると考えるが、見せて頂いたものには少し理解できない点があった
これではどう頑張っても走れない
実際にこれを使うとつま先を巻き込むように歩き転びやすくなって足裏が痛くなるとのことで、足の状態と合わせて診ることにした
足首に目を向けると、踵が外反して足首を内側に引き下ろす動きがあるようであった
外反する踵の動きをくるぶし辺りから押して起こすような作りになっているように見える
しかし、前足部の足裏が当たる辺りに盛り土のように盛り上げているところが利用者には強く押し上げられて辛いようだった
この盛り土のようなパッドが広く足裏を押し上げているようでショパール関節周辺足裏に痛みがあるようで後脛骨筋の脈路に圧迫を与えているようだった
技術者それぞれの考えが異なることは仕方ないが、踵の倒れを助けるのは上部を支えるだけで
は効率が悪いように思える
家を建てる時も同じだと考えれば傾きかけた家を家の上部壁を押し支えても1階は変わらないのと同じと思うが・・・・・
このあたりに関しては技術者の考え方と言うか流派のやり方の違いと言うか製作者のコンセプトなのだろうから、当方がとやかく言える筋合いではないのだろうなぁ
しかし、現実にこの利用者は、つま先を巻き込むような足運びになり足裏踵周辺に痛みが出るようになったと言うことなのでどこかに問題があるようだろうと思える
このインソールの話はこれで終えることにして改善策を紹介する
足もとの動きを整え固く変化していた大切な足・脚のバランスをつかさどる筋肉の緊張を緩めて足の持つ自然のバランスをサポートするインソールを作成してみた

足首が内側に倒れこむのを防ぐようなフェンスを形どる様な壁は不要な状態になって足首の可動域をサポートした
これにより、距骨下滑車がより安定するようにした
これを使ってみると足裏の痛みショパール関節周辺の痛みも出なくなりつま先を巻き込むように歩く足運びも大きく変わり巻き込まず、まっすぐ前に出るようになった
実際に走って見ると走りやすくなったとの感想をいただいた
『立つことのできるインソールではなく走れるインソールを作ってほしかったです』

