足底腱膜炎の痛みを取る (注射やテーピングでは治らない) 特別掲載
足底腱膜炎の動き
長い時間歩いたり、走ったりした後に足の裏が痛くなった事は、ありませんか?
足の裏には、土踏まずの安定を支える、靱帯である「足底腱膜①」と「底足踵舟靱帯②」があり、土踏まずの沈下を防止する働きをする「長母趾屈筋③」と「長趾屈筋④」がありこれらが土踏まずを支えている。
この中でも、足底腱膜と呼ばれる土踏まずの一部を構成するものが、走ったり、歩いたり、ジャンプしたりする時に伸びたり縮んだりして、衝撃を吸収するバネの働きをする厚い膜である。
この腱膜にストレスが掛かりすぎて炎症を起こし足の裏に痛みを感じるように成る。
症状としては、足の裏を押さえると痛みがあり足全体に付加が掛かると足の先に痛みが走ることがあり、足の指を上に曲げると痛みが強くなる。中年の男性に多く見られる例としては、起床時の初めの一歩が痛くごく短時間で消失してしまうのも特徴である。中には、歩行により痛みが増悪する事もある。
原因は、図の赤い実線矢印のように足首の関節回りが落ち込んできて全体的に土踏まずを形状を壊してゆきそれによって、足の指が前に押しやられ足底腱膜の一方の付け根が赤い波線矢印の方向に引き延ばされ足底腱膜に対して引き裂く力が発生する。
これを多く繰り返すことにより、足底腱膜に炎症が起きもう一方の付け根である踵付近に炎症の痛みが発生する。また回数多く強い引っ張る力が掛かることにより、踵の骨が引きはがれたような棘状の骨が出来これを、踵骨棘(しょうこつきょく)と呼び歩行時に痛みを生じさせる。
これらは、足関節の機能不全より発生し、扁平足気味の人、筋力の低下した人や、普段あまり歩かない人でも長時間歩いた後に起こりやすい。
対策は、足関節の機能の保全を行い、適正なポジションを確保出来るスタイルのインソールが高い効果を発揮するが、同時に必要な筋肉のトレーニングを行うことが大切である。
大切なのは足のバランスです