母趾球を活かす (母趾球を意識して走る秘訣はこれ?)
多くのアスリートが、トレーナーやインストラクターから良く言われるフォームの改善に関するアドバイスに、『母趾球を意識しなさい』 と言う言葉があるが、残念ながら誰も具体的にどうするかを教えてくれないようだ。
理想的には、足が真っ直ぐに出てしっかり体重を支え、母趾球で地面をしっかり蹴り足は後ろに軽く蹴り上げる動きを指導しようとしているが、如何に何でも母趾球を意識してと言う表現では伝わりにくい。
この指導をしている人の中にも母趾球を使えてない人も居るという・・・・なぜこんな教え方になるのだろうか・・・・・・・理屈優先の指導では、改善は困難であろう。
マラソンが近づくに従って、母趾球の使い方を教えて欲しいとの問い合わせが増えている。
しかし、母趾球を意識しなければならない足は、バランスが崩れているか母趾球を使うタイミングが微妙に狂う足の骨格になっていることを理解しなければならない。
「意識しなければならないというのが、そうなっていないからであり、改善が必要という意味であろう」
足の骨に「中足骨」が、あるがこの中で第一中足骨が母趾に繋がる骨で、この骨は太くて強い骨である。この骨にしっかり体重を載せることで、大きな推進力を生みだしながら足首の内旋を抑制して健康な足の状態を維持する事が出来る。
この問題を解決するためには、足の動きと膝の動きの関連を理解出来るかどうかが分かれ目になります。
ここで紹介するビデオや写真は、お客様の協力で編集と研究会のメンバーの皆様からの実証事例からのコメントを頂きました。
重要な事
足元(前足部と足首関節)と膝の動きを理解できるまずと脚のトラブルの原因究明と対策が簡単に理解できる。
足の機能の狂いは、踵の動きと前足部の動きにより生みだされる。踵が倒れ易く足首関節が沈み易い人のほとんどは、膝関節周辺に痛みを感じ易く、また扁平足になり易い。
また、前足部が内側に捻れるように沈む人は前足部が外に開きやすく母趾球の着地にタイミングが微妙に遅れる。この動きが、第二中足骨頭、第二中足骨に大きなストレスを掛け足の裏にタコを作ったり、中足骨の疲労骨折をも招く。
この動きの代表的な足の骨格形状が写真の様なモートンフット(モートン足)と呼ばれる形状である。
モートンフット用のインソールを利用すれば、この動きは簡単にかわる。
これは、前足部の着地のタイミングをコントロールして踵の動きをそのタイミングに合うような小さな加工が必要で有るが、足に詳しいインソール屋で有れば簡単に実現できる物である。
この様な足の動きをする人の多くが同じようなランニンフフォームになるので参考にお研究会のビデオを借用して紹介する。ビデオのランナーが、モートンフットかどうかは別にしてモートンフットのランナーや、母趾球を使えないランナーの走りの殆どがビデオの様な動きになっているようだ。
足とインソールの研究会研修ビデオ |
(研究会の研究資料集よりの抜粋)