インソールを作成する際に最も重要な事に、「ニュートラルポジション (Neutral Position)」がある
ニュートラルポジションは製作者によってその定義が、異なるのはとても不思議ではあるが製作者個人の考え方と思えばそれも仕方のない話であろう
フィンランド理学療法・足の解剖学で学んだ「ニュートラルポジション」は左の図にあるように足首の関節が、内側に強く傾いているわけではなく、外側に強く傾いている状態でもないまさにニュートラルの状態になっている関節のポジションを『ニュートラル・ポジション(Neutral Position)』と呼ぶ
つまり自動車のギアが前進でも後退でもない位置になっているポジションを思い浮かべて頂ければ良いと思う
この状態であれば足首関節に偏った負荷が掛からない状態になっていて、過回内も過回外にも成っていない安定した状態が想像して頂けるであろう
『硬い足』と『柔らかい足』の中間位をニュートラルポジションと呼ぶ方々が多いと聞くが、この説明には、「硬い足」「軟らかい足」の定義が解りにくいので、本当のニュートラルポジションが解らない
インソール作成に際しては
1.バランス良く立てるように足の筋肉のバランス整える(フットセラピー)
2.バランスが整うと自然に立って足首がしばらくの間は自然にニュートラルになる
3.この整った足の型をそのままコピーをして成型することでインソールが簡単に出来上がる
足型を採る時には足首関節を正しい位置にむける為の補助的な作業は簡単ではあるが不可欠である
足の型取りの仕方は製作者によって様々な方法があるようで写真の様な型取りのしかたは珍しいのかも知れないが、足の裏の形状、アーチの高さもそのままそっくりコピーが出来るのでむやみにインソールの裏側にパーツを貼り付け調整をする必要がない
また脚の筋力の弱い方やお子様の場合は座っていただいたままでもインソールの型採りは可能です