インソールの製作方法は様々で、その作成理論も異なる。最も迷惑なのは、長い年月を掛けて研究を重ね作り上げた論理とそれを実現する技術を学び、その神髄を学ばず、表面的に真似るだけ。いや真似るだけならまだ似たような物を作れるので100歩譲って仕方ないとしても、真似た後に独自の考えを加え作り方を変えてしまう。
これに、「XXXXXの専門技術を学び日本人の足の機能に合わせた日本独自のインソール」等のような標語を使って販売するインソール。
インソールの作成技術は、足の型を採る前の足の調整技術、インソールを作製する作製技術、作製されたインソールを最終的に利用者にフィットさせたり状態に合わせて調整するフィッティング技術の3つがそろって初めてインソール技術者と呼ばれるそうだ。
3つの中のどれも疎かには出来ない。
しかし、インソールの技術がしっかりしていても、足の状態に寄ってどの様なインソールが必要かが理解されていないと、ちゃんと出来たインソールも利用者の足の状態を悪くしてしまう。
症状の誤解と改善方針の選択ミスが作る残念な事例を紹介する
右足首、右脚の付け根付近の違和感、膝が大きく内旋する事から骨盤がずれる患者さんに作成したインソールが・・・・・これ!
注目は右側のインソール、これは良く目にする「O脚予防・改善用の既成インソール」にもよく見られる外側を持ち上げるタイプのインソールに酷似している。
これを使うようになって、足にたこができる様になり、右股関節に違和感が残り痛みを発症する等の悩みが増えてきた。
このインソールを使ってレントゲンを撮ると、
この様に足の外側を持ち上げている分足首関節が内側に大きく捻れ、過回内の状態の足の動きを作り出している。
このインソールを履いて体重を掛けると自然に過回内の状態になり膝の内側の筋肉、太もも後ろの筋肉に大きく負荷を掛け股関節にも大きく負担を掛ける。
足の状態を良くしようと作ったインソールが足の機能を正しく把握していなかったために作製された様で、使えば足、膝、股関節周辺が悪くなってくるツールになっている。
足の関節可動域を改善して緊張した筋肉をリラックスさせ、足首関節(距骨)のニュートラルポジションを確保できるインソールを作製して、足元からの改善を始めた。
このインソールに乗ると骨盤の捻れが自然に治り歩き易くなった。勿論、過回内も防げる様になり歩行に安定感が出た。
インソールは作る技術だけでは足を改善出来る物は出来ないようです。